今回は「どうしても人を集めたい…!」そんな追い込まれた場面でこそ効果を発揮する、とっておきの集客法をご紹介します。
舞台は、とある地域密着型の小さなカフェ(全25席)。
このカフェでは、オリジナル企画として“ライブイベント”を初開催することにしたのですが…。
開催前日、申し込みわずか5名。
「え…たった5人?」「赤字でも開催する?それとも中止する?」
そんな苦渋の決断に迫られていたカフェの店主さん。
でも、ここから“ある施策”を打ったことで、なんとたった1日で+17名の申込みが入り、当日はほぼ満席の22名でライブを成功させることができたんです。
いったい、何をしたのか?
それが──
◆「お願いレター」の活用です
お願いレターとは、1930年代にロバート・コリアーという伝説的コピーライターが編み出したセールスレターの型。
短期間で成果が出る実践的なテンプレートであり、実に100年近く経った今も、あらゆる業種で使われ続けています。
今回のカフェでは、このお願いレターの型を使って、“既存のお客さん”に向けてLINEでメッセージを送りました。
その内容は、シンプルだけど心を動かすものでした。
・ライブ開催が明日なのに、申し込みは5名だけ
・出演者にギャラを払うこともできない状況
・赤字でもやるか、中止にするかで悩んでいる
・もし、予定が空いていたら来てほしい
・行けないなら、誰か誘ってもらえたら嬉しい
こうした「正直な気持ち」と「お願いする理由」を込めて、ありのままのメッセージを届けたのです。
するとどうなったか?
◆人は、お願いを無視できない
メッセージを受け取ったお客さんからは…
・「予定を変更して行きます!」
・「私は行けないけど、旦那が行きます!」
・「友達誘って、2人で申し込みました」
・「SNSでシェアしといたよ!」
と、まるで連鎖反応のようにリアクションが起き、たった1日で17名の申込みが入りました。
結果、参加者5名→22名と一気に集客数が伸び、ライブは大成功。
なぜ、ここまで効果があるのか?
◆理由はとてもシンプルです
人は「誰かのために役に立ちたい」という気持ちを、根本に持っています。
特に、自分が好意を持っている相手から「助けてほしい」と頼まれたとき、そのお願いを無視できる人はほとんどいません。
だからこそ、「お願いレター」は刺さるんです。
しかもこのカフェは、お願いをただするのではなく、
「なぜお願いするのか?」という“背景”をしっかり伝えたからこそ、お客さんの心を動かすことができたのです。
◆この方法は、あなたのビジネスでも使える!
「イベントの参加者が集まらない…」
「キャンペーンに反応がない…」
「どうしても今回は失敗できない…」
そんな場面にこそ、お願いレターの型は威力を発揮します。
✅ お願いする理由を明確にする
✅ 正直に現状を伝える
✅ 相手の善意に訴えかける
この3つのポイントをおさえながら、「どうしても助けてほしいんです」と丁寧にお願いすれば、きっと誰かがあなたの力になってくれます。
◆お願いレターの力を侮るなかれ
今回の事例は、派手な広告費もSNS拡散も必要なかった。
必要だったのは「人に頼る勇気」と「想いを届ける言葉」でした。
あなたも、どうしても成功させたいイベントやプロジェクトがあったら、
ぜひお願いレターを活用してみてくださいね。
次に困ったとき、あなたを助けてくれるのは、きっと“目の前にいる誰か”なのかもしれません。