今回は、ある治療院がたったひとつの方法でリピート率を32%から74%にまで劇的にアップさせたという、驚きの事例をご紹介します。
リピート率って、治療院や美容室にとって、ビジネスの成否を左右する重要な指標ですよね。でも、価格を下げたり、サービス内容を変えたりするのではなく、たった「問診方法を変えた」だけでこんなにもリピート率が上がった理由とは?!
それでは、詳しく見ていきましょう。
リピート率が劇的に改善した背景
ある治療院では、リピート率が32%と低迷していました。治療院のビジネスでは、リピート率が5割以上ないと厳しいと言われているので、この数字はかなりの課題です。しかし、ある臨床心理士のアドバイスを受けて試した方法が、予想以上に効果を発揮しました。
その方法とは…、「問診方法を変える」ことだったんです。
何を変えたのか?問診方法の改善
多くの治療院では、患者さんに対して「どうされましたか?」という、やや抽象的な質問をしていることが多いですよね。しかし、この治療院では、その質問を「どういう時に、どこが、どう痛いのですか?」という具体的な質問に変えたのです。
具体的な質問をすることで、患者さんは自分の症状をより正確に認識できるようになります。たとえば、ただ「背中が痛い」と言われても、それだけではなぜその痛みが起きるのか、どのように対処するのかが明確になりません。
一方で、「どんな時に、どこが痛いのか?」という具体的な質問をすることで、患者さんは「仕事で1時間座っていると背中が痛くなる」など、痛みの原因を自分で認識できるようになります。このように、問題を明確にすることで、治療院側からのアドバイスや提案を受け入れやすくなり、リピート率の向上につながったんです。
どうして具体的な問診が効果的だったのか?
具体的な問診に変えた理由は、患者さんが自分の症状の原因を明確に認識することが大切だからです。
抽象的な質問では、患者さんが問題の本質を捉えきれず、治療の必要性を実感できないことが多いです。ですが、具体的な質問を通して痛みの原因やタイミングが明確になることで、治療の重要性を理解しやすくなります。これが、リピートにつながる理由なんですね。
他の業種にも応用可能!美容室での問診方法
この方法は治療院だけでなく、美容室など他の業種にも応用できます。
美容室では、「どうされましたか?」という質問ではなく、「どんな時に、どんな髪の悩みを感じていますか?」という具体的な質問をすることで、もっと深い悩みを引き出すことができます。
例えば、「湿気が多い日にクセが強く出て、うまくまとまらない」といった具体的な悩みを聞き出せると、その悩みに対応したサービス提案がしやすくなります。これによって、お客様が美容室の提案を受け入れやすくなり、リピート率がアップするだけでなく、追加の施術や物販提案にもつなげやすくなります。
まとめ
今回ご紹介した事例からわかるように、「問診を具体的にすること」がリピート率を大きく向上させるカギとなります。患者さんやお客様に自分の問題をしっかり認識させることで、その後の提案を受け入れやすくなり、結果的にリピートにつながるのです。
治療院だけでなく、美容室や他の業種でもこの「具体的な問診方法」を取り入れることで、リピート率や売上の向上が期待できます。
あなたもぜひ、患者さんやお客様とのやりとりで、「どういう時に、どこがどう痛いのですか?」といった具体的な質問を試してみてくださいね!