読まれないメルマガが「誤字」で読まれるようになった理由

「あれ、これ…誤字じゃない？」

ある日配信されたキャンペーンメール。
受け取った人は、ちょっとした違和感に気づきます。

「なんか変な言葉が混じってる？」

実はこれ、わざと入れた“誤字”だったんです。

普通、誤字は絶対NG。
特にビジネスメールでは、誤字があるだけで「信頼できなさそう」と思われてしまうリスクがありますよね。

でも、この施策は真逆。

「このメールの中に誤字があります。見つけて報告してくれた方には割引プレゼント！」

というゲーム形式でキャンペーンを仕掛けたんです。

実際にこのメールを受け取った人は、
いつもよりもじっくりと文面を読むようになりました。

そして結果は――
ランディングページへのクリック率が124％アップ！

この結果が示すのは、単なる情報配信ではなく、
「参加型」コンテンツにすることで、読者の行動を変えられるということ。

メールマーケティングの大きな課題は、「開封された後、ちゃんと読まれない」こと。

多くの人は、ざっと流し読みして終わってしまいますよね。
でも、そこに“クイズ”や“誤字探し”のようなちょっとした遊び心を加えると、
「ちゃんと読もう」「見つけてやろう」という気持ちが生まれます。

これは人間の根本的な性質、「見つけたい欲」を刺激する仕掛けなんです。

この事例では、こんな流れで仕組みが作られていました。

・件名で「このメール内には誤字があります」と明記
・本文に数カ所、意味が通るけど微妙に変な単語を配置
・「誤字の数を正確に報告してくれた方に特別割引プレゼント！」というインセンティブ
・報酬はキャンペーン商品の割引 → 訴求とも自然に連動

遊び半分ではなく、ちゃんとマーケティング目的に結びつけた「仕掛け」になっていたんです。

この“間違い探しマーケティング”、メールに限らずいろんな業界で応用可能です。

・飲食店メニュー
「この中に1つだけ“ウソの料理”が混じっています。見つけた方はデザート無料！」

・通販サイト
「この商品ページに間違った記述が1つあります。正解者には10％オフクーポンを進呈」

・不動産会社
「この物件資料には実在しない設備が1つだけ入っています。来店時に伝えてくれた方は仲介手数料割引！」

いずれも、“読ませる仕組み”を自然に作り出しています。

誤字や間違いは、本来なら避けるべきもの。
でも、あえてそれを“遊び”や“参加型の仕掛け”に変えることで、反応率は大きく上がることがあります。

もちろん何でもかんでも誤字を入れるのはNGですが、
目的と戦略がセットになっていれば、欠点も武器に変えられるんです。

・読者を「ただ読む人」から「参加者」に変える工夫をしてみる
・あえて“気になるポイント”を仕込むことで、読破率が上がる
・ミスを恐れず、意図をもって設計すれば、反応率は改善できる！

あなたのメッセージ、ちゃんと“読まれていますか？”

読者の注意を引きつけ、ワクワクしながら読まれる仕組み、
ちょっとしたアイデア次第で、すぐに作れるかもしれません。

次は、あなたの発信で「仕掛け」を試してみては？