その理由は「売らない営業」だった!?
こんにちは!
今日はちょっと驚きの成功ストーリーをご紹介します。
ある地方都市のロードバイク専門店。
よくある街の小さな個人経営の自転車屋さんでした。
月商は約60万円。業界としては平均的な数字ですが、正直なところ経営はギリギリ。
しかし…
なんとそのお店が、たった1年で月商200万円に到達したんです!
しかも、大手チェーンのように広告費をバンバンかけたわけでも、商品数を大幅に増やしたわけでもありません。
彼らがやったのは、たった一つの「営業の考え方を変えたこと」だけでした。
自転車は「乗り物」ではなく、「ライフスタイル」だった
これまでの自転車販売って、せいぜい試乗をしてもらって終わり、というパターンがほとんど。
でもこのお店は気づいたんです。
お客さんが買いたいのは“モノ”じゃない。
欲しいのは「ロードバイクに乗ってる自分の姿」だって。
ロードバイクに憧れる人たちは、移動手段を探しているのではなくて、
週末に風を切って走る爽快感とか、仲間とツーリングする楽しさとか、
「かっこいいライフスタイル」に憧れているんですよね。
でも…現実は10万円以上する高額商品。
「ちゃんと使いこなせるかな?」「思ってたのと違ったらどうしよう…」
そう不安になって買えずに帰る人が多かったんです。
そこで始めたのが「3日間無料で貸し出します」戦略
もう、これだけで他のお店と圧倒的に差がつきました。
「気に入ったら、3日間だけお持ち帰りしてみませんか?」
そう提案されたお客さんは、通勤や通学で使ってみたり、週末に郊外まで走ってみたり。
気がつけば、自分の生活にロードバイクが溶け込んでいたんです。
そして返却の日になるとこう思うんですよね。
「あれ…これもう、返したくないかも。」
この“返したくない気持ち”こそが、購買につながる最大のポイントだったんです。
なぜ「3日間」が絶妙だったのか?
・1日じゃ分からない生活との相性も、3日あればリアルに実感できる
・「使って当たり前」になる頃に返却日がやってくる
・「失う感覚」があるから、心が大きく動く
つまり、“使ってもらう”というより、「生活の中で自然と欲しくなる」仕掛けなんですね。
これって、実は住宅業界ではよくある手法なんです。
「一泊体験型のモデルハウス」みたいなもの。
そのアイデアを、まさかの自転車販売に応用してしまったのがこのお店のすごさでした。
他にもいろいろ応用できそう!
この戦略、実は他の業種でも使えるんですよ。
✅ 高級キッチン家電
→ 「3日間ホームシェフ体験」で料理が楽しくなる暮らしを実感
✅ ハイエンドカメラ
→ 運動会や旅行に合わせてレンタル、最高の写真と一緒に返却してもらう
✅ 高級万年筆
→ 会議や契約時に使ってもらい、「できる人感」を味わってもらう
体験こそが最大の営業トーク。しかも“体験先行”の営業なら、売り込む必要すらないんです。
買う前に「使ってもらう」だけで売れる時代に
商品の良さを一生懸命伝えるよりも、
実際に“使ってもらう”ことが何よりの営業になります。
しかも、ただ貸すだけじゃダメ。
「使ってみたら、もう手放せない」って思ってもらえるように、生活の中に“未来の自分”を描いてもらうことがポイントです。
大げさかもしれませんが、
“返したくない”と思った瞬間、もうその商品は「必要」になっているんです。
あなたの商品も、見せるだけじゃなく、“体験”させてみませんか?