こんにちは。
今日は、治療院業界にとって「あるある」なお悩み――
リピート率がなかなか上がらないというテーマについて、お話しします。
「頑張って新規を集めても、一度来て終わり…」
「リピートにつながらないと、正直きつい…」
そんな状況にモヤモヤしていませんか?
実は、ある接骨院が「通わせるのをやめた」ことで、リピート率を40%から65%までアップさせたんです。
「え?通わせないってどういうこと?」と思いますよね。
今回は、その裏側にあった“トークスクリプトの工夫”についてご紹介します。
治療院にとって、リピートは命綱
ご存じのとおり、接骨院や整体院は“リピートされてナンボ”のビジネスです。
新規集客には広告費がかかり、初回割引を使って来てもらっても、ほとんど利益は出ませんよね。
むしろ赤字覚悟で集客しているところも多いはず。
だからこそ、「一度来て終わり」は大きな痛手。
でも…
実はその“リピートさせよう”という姿勢こそが、逆にお客さんの不信感を生む原因になっているかもしれません。
通わせすぎると、お客さんは冷めていく
考えてみてください。
腰が痛い、肩が痛い…そんな不調で通いはじめた患者さん。
でも、何度も通っても劇的には良くならない。
「楽にはなるけど、すぐ戻る」
「いつまで通えばいいの?」
「5,000円払って、これだけ?」
…そう思ってしまった瞬間、心はスッと離れていきます。
治療自体に問題がなくても、「いつ終わるのか」が見えないことで不信感が生まれてしまうんです。
あえて通わせない。その一言が信頼につながった
そこで、今回の接骨院が試したのが“あえて通わせない”スタンスです。
どういうことかというと…
ある程度よくなったら、こう伝えるようにしたんです。
「もうここからはご自宅でセルフケアしてみましょう。また症状が戻ってきたら、いつでも来てくださいね。」
この言葉をかけることで、患者さんの反応がガラッと変わりました。
「えっ、そんなふうに言ってくれるの?信頼できる!」
「ちゃんと良くなったかどうかを見てくれてるんだな」
そう思ってもらえた結果、“本当に困った時にまた戻ってくる人”が増えたんです。
リピート率は、なんと40%から65%へアップ。
売上を急がないから、信頼が育つ
この事例が教えてくれるのは、「目先の売上よりも信頼を大切にしよう」ということ。
短期的な売上だけを見て“なんとかもう1回通わせよう”としても、
患者さんの心は離れていくだけ。
逆に、信頼を得られれば、いったん離れてもまた戻ってきてくれる。
長期的に見れば、そのほうがずっと安定した売上につながります。
どうやって忘れられないようにするの?
「でも、それだと間が空いたら忘れられない?」
そう思った方も安心してください。
この接骨院では、LINEなどを使って定期的にフォローもしています。
たとえば…
・季節の変わり目に「調子どうですか?」とメッセージを送る
・セルフケア動画やストレッチの情報を配信する
・院内の様子やスタッフの近況など、ゆるくつながる工夫をする
こうした継続的なコミュニケーションが、“信頼関係をキープする鍵”になっているんですね。
まとめ:通わせない戦略が、リピートを生む時代へ
今は、モノでもサービスでも「押し売り」は嫌われる時代。
治療院も同じで、“通わせよう”という雰囲気は敏感に伝わってしまいます。
でも、「もう大丈夫そうですね」とあえて引く勇気があると、
患者さんは“またこの人に診てもらいたい”と思うようになります。
あなたの院でも、
「ちょっと良くなったらセルフケアで。
無理せず、また気になるときに来てくださいね」と伝えるだけで、
リピート率が変わるかもしれません。
ぜひ、試してみてくださいね!