こんにちは、羽田です。

最近、スーパーでもコンビニでも「えっ、また値上がり?」と思うこと、増えていませんか?
原材料の高騰や円安による輸入コストの増加…企業にとっても避けられない現実です。

でも、小さな会社の経営者にとって「値上げ」は大きな不安を伴いますよね。

「お客さんが離れてしまうのでは?」
「売れなくなったらどうしよう…」

そう思うあまり、必要なのに値上げをできずにいる方も多いのではないでしょうか。

実は、値上げをして“売れなくなる”企業がある一方で、値上げをしたからこそ売れるようになった企業も存在します
今回はその違いを紐解きながら、小さな会社が実践できる「値上げ術」をお伝えします。

♦︎小さな会社こそ「安売り」してはいけない

まず大前提ですが、規模の小さい会社は「薄利多売」に向いていません
大企業は仕入れのスケールメリットや販路の強さで大量販売ができますが、小さな会社はそうはいきません。

だからこそ、少なく売ってもしっかり利益を残す仕組みが必要になります
言い換えれば、「高く売れる価値をつくる」ことが生き残りの道なのです。

♦︎嫌われる値上げと、好かれる値上げ

値上げが嫌われるケースの多くは「お買い得だった商品がただ高くなっただけ」という場合です。

例えば…

100円で買えた商品が200円になった。でも中身は同じ。
こうなると、「高くなったのに何も変わらないじゃないか」とガッカリされます。

一方で、お客さんが「この価値があるなら、この価格は納得」と思える商品は、値上げしても選ばれます。
むしろ、「少し高いけど、安心できる」「他より満足感がある」と支持されるようになるのです。

つまり大切なのは、価格を上げることではなく、価値を高めること

♦︎値上げを成功させる実践のヒント

値上げを「成功」させる企業は、次のことを意識しています。

  1. 商品の付加価値を磨く
     サービス品質を上げる、体験価値をプラスする、アフターサポートを充実させるなど。
  2. 「選ぶ理由」を明確に伝える
     「なぜこの価格なのか」を丁寧に伝えることで、お客さんは納得しやすくなります。
  3. 比較優位を利用する
     「値上げしても結局こっちを選ぶ方が得だな」と思える状況をつくる。
     安いだけの商品が値上がりした今こそ、価値のある商品が選ばれやすくなっています。

♦︎値上げは“追い風”にできる

値上げはただのコスト転嫁ではありません。
お客さんに「この価値なら満足」と思ってもらえれば、むしろファンを増やすチャンスになります。

小さな会社がこれから取り組むべきは…
「値段」ではなく「価値」で勝負すること

値上げラッシュを逆風ではなく、追い風に変えていきましょう。