「うちみたいな小さな会社は、求人を出しても全然応募が来ない…」
そんな悩みを抱える中小企業・工務店の方は多いのではないでしょうか?
実際、ある家族経営の小さな工務店(社長・事務・職人・営業の4名体制)も、業績が伸びて人材が必要になったものの、従来の求人票では応募ゼロが続いていました。
しかし――
“求人票の書き方”を少し変えただけで、短期間で理想の大工さんの採用に成功!
なぜ、たった一枚の求人票でここまで結果が変わったのでしょうか?
小さな会社の採用が失敗する最大の原因は「スーパーマン症候群」
中小企業の採用でよくある失敗がこれです。
「営業もできて、現場作業もできるオールラウンダーが欲しい」
気持ちはわかります。人が少ないからこそ、いろいろできる人材がいたら助かりますよね。
ですが現実は…
- 大工は職人気質で営業が苦手な人が多い
- 営業マンは大工仕事の技術を持っていない
- 両方のスキルを高いレベルで持つ人は、そもそも独立して自分の会社をやっている
つまり、「何でもできる人」は“採用市場にはほぼ存在しない”のです。
この“スーパーマン症候群”を捨てることが、小さな会社が人材を確保する第一歩です。
採用成功のカギは「スキルより価値観」
この工務店が行ったのは、求人票の大転換でした。
◆改善前
「営業もできて大工もできる職人さん募集」
◆改善後
「お客さんの笑顔を見るのが何より嬉しい大工さん募集」
たったこれだけで応募が殺到し、理想の人材を採用できたのです。
ポイントは以下の2つ。
✅ 必須スキルは“1つだけ”に絞る
✅ 将来伸びる“価値観・人間性”を重視する
技術は後から教えることができます。
でも、価値観やお客様に向き合う姿勢は教育では変えにくい。
だからこそ、「どんな想いで仕事をしている人なのか?」を伝える求人票が効くのです。
「価値観重視」にすると、結果的に“多能工”になってくれる
この工務店が採用した大工さんは…
- 自分が建てた家でお客様が笑顔になることが嬉しい
- 顧客との会話や接点を大切にしたい
- 必要なら見学会で説明するのも前向きにやりたい
結果的に、大工業務+営業サポートもできる理想的な人材になりました。
最初から「何でもできる人」を求めるのではなく、
「この人と一緒に働きたい」と思える価値観を持つ人に来てもらう。
それが、小さな会社が勝つ採用戦略です。
他業種でも応用できます!
✅ 小さなIT企業
「お客様の業務改善に本気で向き合いたいエンジニア募集」
✅ 個人美容室
「お客様の人生の特別な瞬間を一緒に演出したいスタイリスト募集」
✅ 家族経営の飲食店
「地域の人を食事で笑顔にしたい調理スタッフ募集」
どの業界でも、“スキル+価値観”の組み合わせが最強。
小さな会社の採用を成功させる3ステップ
ステップ1:絶対に必要なスキルを“1つだけ”決める
(例:大工の技術)
ステップ2:将来の成長につながる価値観を明確にする
(例:お客様の笑顔がやりがい)
ステップ3:スキル+価値観を組み合わせた求人メッセージを作る
(例:「お客様の笑顔のために働ける大工さん募集」)
まとめ:求人票は「条件表」ではなく「ラブレター」
中小企業が採用で勝つ方法は、
大企業の真似をすることではありません。
「この会社と一緒に仕事がしたい」
そう思ってくれる“価値観の合う仲間”を見つけることです。
求人票は、たった1枚で会社の魅力を伝えられる最強の武器。
条件を並べるのではなく、想いを伝えるラブレターに変えましょう。
――そうすれば、小さな会社でも“理想の人材”は必ず来ます。